2010年10月アーカイブ

 今、第38回日本伝統鍼灸学会福岡大会から帰宅したところです。台風の影響はなかったものの、今日の方が大雨で帰宅が大変でしたね。
 毎年勉強になる学術大会なので個人的には楽しみに積極的に参加してきたのですけど、今回は漢方鍼医会として伝統鍼灸学会への関わり方をどのようにしていこうかと快調・副会長がそろい踏みで参加されており、立場がちょっと違っていました。
 それから初めて全体の懇親会へも参加したのですけど、有名な先生からまだ初心者レベルの人まで色々とお話しできたこと、とても刺激になりました。
 詳しいことは分割して「院長ブログ」の方で詳述していきますけど、前段階のまとめも含めてこちらでも特報は掲載していきます。とりあえず今夜は、おやすみなさい。

台風でやきもき

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 明日から博多で開催される伝統鍼灸学会へ参加することになっているのですけど、台風の接近で昨日から天気予報に一喜一憂です。
 とりあえず近畿地方への直撃はなさそうですし新幹線も動くでしょうから、参加できるだろうと一安心ですけど。それから博多の夜を楽しむことも。
 経絡を積極的に動かすことを目的とした研修会が集まって組織している伝統鍼灸学会であり、私は毎年参加をしていい刺激をもらっています。自分の所属する研修会がもちろん一番だと信じて頑張っていますけど、自己満足だけではいけませんから。

 来院されたことのある方はおわかりでしょうし、「鍼灸院見学ツアー」からも様子は分かっていただけるのですが、「にき鍼灸院」のトイレは洋式と和式の二つが用意されているだけでなく待合室と治療室のどちらからでも入れるようになっています。
 二回目の来院となったおじいさんなのですけど、待合室からトイレに入ったはずなのに出てきたのが治療室でビックリ!ドラえもんの「どこでもドア」に遭遇したような感じで、待合室に荷物を忘れたままに。
 ところがところが、このおじいさんと待合室で随分と話し込んでおられた健康管理で数年も来院されている方、この特徴的なトイレの構造を知らなかったといいますからまた爆笑に。

 昨日の午後に治療室と待合室のドアを自動的に閉まるように建具の修理をしてもらったのですけど、新しいユニットに取り替えてもらっても力が弱すぎてドアが最後まで閉まりません。
 建具屋さんもメーカーに問い合わせたりと色々してくれたのですが、今までのユニットの方がむしろまだ閉まります。不具合のある商品に交換しても仕方ないと元のユニットを装着し治してもらったなら、あらら強すぎるくらいにドアが閉まります。
 結局のところ着替えで綿埃がレール部分にも飛んできており、これをローラーが巻き込んでブレーキを掛けていたということらしいです。このドア、外しての掃除がしにくいんだけど。

 ぎっくり腰の患者さんは、それこそ年間ではどれくらい来院されているのか見当も着かないほどの数になります。その逆のこともありますけど診断は左がしまって細く右が開いているという脉状だけでもできるくらいです。もちろん症状だけで鑑別できるケースがほとんどですが。
 治療のポイントとしては背筋が正常な弾力を残している部分と、緊張している部分の境目を外さないことです。これは知熱灸や円皮鍼だけでなく、標治法全般に言えることです。
 今日の患者さんはトラック運転手をされているのですけど、素人が見ても明らかなぎっくり腰なのに医者ではレントゲンで腰椎ヘルニアを指摘されたとのことで、患者さんの身体へ触れて診察をしないとこんな間違いも発生させてしまうものかと、笑っていいのか呆れたというのか。

 先日インターネットで読んだ記事では、お医者さんのわずか9%だけが転勤先にも電子カルテが必須と答えていたそうで、逆に7%は電子カルテのない職場を希望していました。70%強はどちらでもという感じで、まだまだ過渡期であるようです。
 「にき鍼灸院」では八年前から全面的に電子カルテとしているのですけど、様々な場面で今さら戻れないというのが実際です。
 午前中に来院された農家の患者さん、30kgのお米を朝からお弁当屋さんへ届けた時にぎっくり腰が発生してしまったのですけど、過去のカルテを参照したなら二年前に30kgのお米の四つ目を運んでいる時にぎっくり腰とありました。「また二年後の来院で済めばいいのですけど」と言い残して帰宅されました。

 夏前から来院されている背部や特に上肢で服がこすれるだけでも強い違和感が発生する患者さんなのですけど、症状は十五年くらい前から持続しているとのことです。
 痛みも伴っていた初期では七十五難の肺虚肝実証や脾虚肝実証などで治療をし、痛みは取れたのですけど違和感だけは頑固に持続していました。特に猛暑では汗をかくので、余計につらかったとのことです。
 思い切って四十九難として脾経の泰斗へ営気の手法のみとしたところ、軽く標治法はしますけど劇的な回復ペースとなってきました。今日などは「あれは一体何だったのだろう」というくらい、会話はプロ野球の話しかしていないのでありました。

 患者さんへ運動不足を指摘するだけでは説得力がないので自らもスポーツをしていることは以前にも書いたのですけど、うちの子供はまだ小さいので仕事が終わってから夜にじっくりというわけには行きません。
 それで昼休みにスポーツプラザへ出かけていたのですけど、午前中に待合室と治療室を区切るドアを自動的に閉める建具が経年で最後まで閉まらなくなっており、材料が届いたので昼休みに作業したいとの連絡がありましたから急いで戻ろうとしました。
 そうしたならスポーツプラザの入っている建物も改装工事中であり、雨に濡れていた階段を下りていると足場を示すパイ論で滑ってしまい、足場に左の額を打ち付けてしまいました。先週の次男の傷とは反対側で、親子で何をしているやら。
 それでも流血を押して出来る限り早くに戻ってきたのに、業者が聞いていた昼休みの時間帯が違っていたとかで今日の作業は中止に。一時間くらいの作業、もっと早くに来れば何も問題はなかったはずなのに。
 ちょっと愚痴でしたね。

 昨日に来院された腸骨が亀裂骨折していた女子高生ですけど、昨夜は予言通り久しぶりに熟睡できたとのことです。
 まだ自発痛は残るものの程度も軽くなっており、手足がものすごく冷えていたものが暖かくなって気持ちいいとのことでした。可哀想に親にはかなりの症状を我慢して伝えていなかったようです。
 さて骨折の治療なのですが本治法が第一で、標治法は瀉法鍼を患部へ行います。血を強制的に動かす瀉法鍼ですから数には気を付けなければならないのですけど、今は緊急状態なのでかなりを打ち込みました。

 プライバシーに深く関わったり病状が深刻だったり、他の患者さんには聞かれたくない問診や会話というものもあります。
 昨日に電話であらかじめ概略は伝えておいてもらった午前中の患者さんなのですけど、カーテンで仕切ったベッド空間では了解はされているもののできれば秘密にしておきたかったでしょう。
 そんな時には冬場の保温が主な目的でそうしてはあるのですけど治療室が二つに区切れるようになっているので、ベッドの回し方を工夫し個室にして対処をしていました。

骨折の脉

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 両方の寸口が強いと、これは骨折の脉です。診断率100%の絶対的に自信のある脉状です。
 年間に10例くらいは亀裂骨折を知らずに来院される患者さんがおられるのですけど、今日の新患さんも女子高生なのですが三週間前にあぐらの姿勢になった時からの腰の激痛が全く回復しないとのことであり、脉状を確認したので少し遠くから打診をするとやはり患部へ響きがあります。
 骨折の一番迅速で確実な診断法は、少し遠くから打診すると患部へ響きがあることで、他には夜間痛で眠れなかったり体重が加わると痛みが増悪するなどです。治療については、また別の機会に書きます。

 更年期障害の治療で一番難しいのは、いつ頃に集中して治療をするかということです。
 その患者さんごとに症状も状態も違うのですが、やっかいなことにどれくらいの期間に渡って偏重が続くのかが予測できません。
 初期状態の頃から定期的に治療をしていても、まるで治療家が笑われているかのように予想もしない場面から新たな症状が必ずでてくるもので、最後のピークを迎えるまでは「しんどい時だけ来院されたならいいですよ」ということにしています。
 夕方の患者さんですけど二年くらい前に数回更年期障害での治療をしていますが、今回は症状が治まる前に次の症状がでてくるようになっているので最後のピークと判断し、継続治療することにしました。

あぁ原稿が

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 昨日の午後に集中して再編集をしていた「脉診の実際1」の原稿なのですけど、子供たちが戻ってくるまでに90%は仕上げられて朝には全て見直しもできました。
 鍼灸院へやってきてファイルが正常に保存されていることも確認し、午前中は急ぎのメールの方を仕事をしながら処理していました。
 そして午後にオリジナルの加筆を1000文字程度追加する予定だったのですけど、予約状況が変化し集中しながら執筆することができなくなってしまいました。また完成が伸びてしまい、いつ再提出で着るやら。

 先ほどのエントリーでは水曜日は午前中のみの診療だと書きましたけど、午後はどうしているかといえばほとんどは子守です。我が子のことですから当然であり、奥さん孝行の意味でもありますね。
 ところが、幼稚園の友達同士で出かけるので「今日の午後はフリーで構わない」と今朝になっていわれたものですから、昼食は助手と一緒に海鮮丼を食べに行きました。そう、抜歯の前でビールが飲めなかったリペンジです。
 それで帰宅後なのですけど、学会誌に提供する資料の見直し作業が集中した時間で必要だったのでこれに当てています。アホになって遊べませんね。

小児鍼が連続で

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 水曜日は午前中のみの診療なので患者さん側にとっては余裕が足りないという印象なのか小児鍼の来院は少ないのが通常です。
 しかし、気温の変化が激しく胃腸風邪の子供が多いようで、今日の午前中は連続での来院でした。そういえば、うちの一番下の子供も昨夜は少し咳き込んでいましたね。
 ここで活躍してくれたのが、小児鍼専用ベッドです。お取り寄せ商品でのトラブルなども処理しながらの仕事だったのでスケジュールが前後しがちだったのですけど、専用ベッドのおかげで乗り切れました。

 このブログ「臨床雑感あれこれ」が始まって間もなくに、前歯が折れていて歯医者で抜歯してもらってから借歯を装着してすぐビデオ撮影を続行したことを書いてあります。記事はアーカイブから読めます。
 おかげさまで先週に正式なブリッジを装着してもらえて治療は終了しているのですけど、今はまだ口の中がもう少しきつい状態です。
 借歯の時にはもちろんバランスが悪いので「どうしてこんなに」というくらい日課である水泳がしんどくて泳げなくなってしまったのですけど、水泳でも歯を食いしばっているのでブリッジがまだ安定していませんからまた今日もしんどくてあまり泳げる状態ではありませんでした。皆様も、歯は大切に。

 四十九難ありきでの治療を研修していた時に、「営気の手法をするのだから五臓のいずれかが実になっているということなので実証で呼称するの?」と疑問が投げかけられました。
 私は春から追試しているのですけど、カルテには「脾虚証」とか「腎虚証」などと記載してきました。細かなことは記憶にないのですけど、瀉血をしても目的は補うことであり作用としても補法になっているということでそのようにしたと思います。
 つまり、どこかの経絡に邪が取り付いてしまったために循環が阻害されて病症が発生しているのであり、施すのは営気の手法であっても陽実証のような激しい熱がでているのではないのですから「虚証」という呼称でいいのではないかと、改めて思っています。

 滋賀漢方鍼医会では17:00までの例会後に、出来る限りその後一時間半程度の指導者研修会も行っています。
 文字通り新たな指導者育成のために実技指導のリーダーを若手や初心者に任せて経験を積んでもらっているのですけど、例会の中では冒険で取り上げにくいトライアルの実技も行うことがあります。昨日はトライアルを実施してきました。
 四十九難での治療ありきで診察と実際に鍼もしたのですけど、バッチリはまった時の効果は驚くべきものがありました。反面で、井目穴か栄火穴へ営気の手法一本ですから手早く効果も確実に出せるものの強引な治療ではベストに遠いだけでなくベターな評価も与えにくかったですね、やっぱり。

 「にき鍼灸院」では一度も来院されたことのない方のみを新患さんとして扱っているのですけど、今日の午後には五人連続での新患さんでタイムテーブルが守れるように診察をコンパクトにすることに必死でした。
 新患さんは昨日も書いたように話をしっかり聞いてあげねばならないのですけど、その中には無駄話も必要なのですけど贅肉をそぎ落としながらは問診が難しい。
 ところで年間では300以上の新患さんが平均してはあるのですけど、今年は400前後になりそうです。
 紹介する側は「ていしん」での治療も意識しておられますが紹介される側は鍼灸へ対する恐怖心しかないのに、この不況の中での数字は世間一般での治療が患者ニーズを満たしていないケースが多いからだと書けば、書きすぎでしょうか?

 患者さんへ問診をする時、特に初診では話をしっかり聞いてあげねばなりません。病院ではまともに問診されず、人間不信になっている患者さんも多いものです。
 ところが患者さんの訴えは必ずしも正しいとは限りません。大げさな患者さん、遠慮して他の愁訴は申告しない患者さん、虚偽の申告をする患者さんetc。特にここ関西では、ズケズケ根性の強者おばちゃんもいますし。
 午前中の患者さんは医者からもらった薬の副作用に「半身麻痺が発生するかも知れない」と書いてあったそうですが、それは怪しいですよね。その話をそっくり院長に伝えてくる助手。
 いつも「情報はねじ曲げてはいけないが、情報は整理しなさい」と繰り返しているのに、これでは言葉に振り回されて本当の治療にはたどり着けません。

 ちょっと先走って記事を書いてしまいますけど、漢方鍼医会の二十周年は第二十回夏期研と同時だと思っていたなら夏期研が一階だけスキップしている年がありまして、つまり今年が第十七回夏期研でしたけど漢方鍼医会としては十八年目になります。
 それで第二十回夏期研に二十周年記念行事では強引すぎますから、今後のことも考えて無理に数字は合わせないことになりました。これは決定です。
 そうしたならオーストラリアから毎年参加してもらっている二人の先生に話が飛んで、オーストラリアでセミナーを開催しようではないか!と盛り上がって先ほどスカイプ会議が終了したところです。
 是非とも実現させたいですね。

 年に数例は来院されるのですが、「ちょっと痛みがあるから」と安易に家庭用マッサージ器で揉んで気持ちがいいからと長時間やり続けていたなら、ひどい痛みになってしまったという患者さんです。
 これは自分で炎症を引き起こしてしまったのであり、発生してしまった熱を除去せねばなりません。しかし、強制排除という都合のいい方法はないので遠隔部へ熱を導くような標治法がポイントとなります。一番やっかいなのはプロのマッサージ師が揉んでしまったもので、炎症の度合いが強すぎて転げ回るほどの痛みになっていることもあります。
 今日の患者さんは昨日に来院されたのですけど、痛みはほとんど消失して鈍痛程度になっていましたが、熱が内部までこもっているので微熱状態であり全身倦怠が残っていました。

頭内共鳴

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 頭鳴とは耳管炎のことであり、文字通り中耳に貫通してくる耳管が炎症を起こしているものです。
 症状としてはお釜をかぶったような感じとなり平衡感覚がおかしいとか、どこからか音が聞こえてきたりします。素人さんが耳鳴りと訴えられているのは、実は80%以上も頭鳴のことであり、これは治癒が見込めます。ちなみに本当に耳鳴りであれば、完全治癒は難しいですね。
 これに加えて頭内共鳴を併発している人も多く、自分の喋った声が頭の中で響くのですからものすごく気持ち悪い。
 しかし、治療側としては頭内共鳴があれば頭鳴と判断できるので、治療には逆に取りかかりやすいものです。証はその他の症状により、様々です。

 概ねは井穴か栄火穴になると思われますけど、陰経へ営気の手法を行うことにより邪を除外するという治療法の四十九難であり、ピタリと来た時にはたった一本で驚くほど脉状も全身も変化してくれます。
 ところが、どのようなケースが四十九難で治療できるのかの判断基準が難しい。だから「難経」なのでありますけど。
 現時点で判断基準としているのは、病症をどの経絡の変動として考えればいいのかの振り分けができない時、四十九難を治療候補として採用すると確立がいいようです。
 事務員さんなのですがいつもは整体へ通っていたのに、今回はどうしてもひどい肩こりとそこからの頭痛がスッキリしないとのこと。冷えなどの症状もありますが、流注もハッキリせず病症が経絡の配当に当てはまりません。肝経の行間へ営気の手法を行うことで、その場でスッキリしてきました。

 五歳の長女が通う幼稚園での運動会が予定されていたのですけど、自分の行事よりもずっと天気予報が気になっていたのに大雨で中止になってしまいました。
 我が家の子供では初めての運動会でしたからお父さんも感染してあげねばと、色々と考えて土曜日ですけど午前中は仕事を休んだのに・・・。
 早い時間に予約の取れなかった患者さんには、とても申し訳ないことをしてしまいましたが、天候のことですからどうしようもありません。
 休んでいた午前中には、私は歯医者へ行ってました。

 舌癌の手前の状態で、舌の右四分の一くらいを切除する手術を受けた患者さんです。転移はなく、リンパ節の切除はしていないらしいです。傷口は回復しているとのことであり、顎やその周囲に痛みの後遺症が残ると説明は聞いていたとのことです。
 ところが、痛みが激烈で食事どころかつばを飲み込むのもつらく、いくら薬を変えてもらっても痛みが止まりません。以前に虫垂炎手術後の癒着が回復したことを思い出して来院されました。
 肺虚肝実証で本治法を行うと頚部の腫れが見事に小さくなり、邪を払うことで熱も取れてきました。ただし、下顎の大きな硬さには変化がありません。注意して治療を進めていきます。

 先日は爆睡を通り越すほど眠る患者さんが時々おられることを書きましたけど、今日はこちらの方が夕方は眠くて何度も椅子に座ったなら知らない間に瞬間的に寝ていました。
 「この症状のためには運動を」と患者さんに申し渡そうとしても治療側が運動不足では説得力も何もないので泳いだりランニングしたりしているのですが、子供が小さいので夜にスポーツプラザへ出向くことを許してもらえませんから昼休みに現在は通っています。
 時間が限られている中で運動をしてくるので午後は心地よい疲れが抜けないこともありますけど、昼寝をパスしたことで眠気に襲われる時には罪悪感を少し感じています。

点字の電子手帳

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 これだけパソコンが発達した現代ですから、点字も専用エディタを使ってデータ化されており、さらには小さなピンが上下することにより点字として読めるピンディスプレイという機器もあります。
 つまり、パソコン上では音声で読み上げてくれて触読する時にはピンディスプレイでと、点字の世界の方がペーパーレスで運用されていたりします。
 そのピンディスプレイなのですが、携帯型のものがあって電子手帳並みの付属ソフトもあり、仕事上必要ですからこの春に二代目のブレイルメモに乗り換えました。
 初代のものでさえ隅々まで使いこなしたとはとても言えないのに劇的にコマンドが増えていて、とりあえず仕事に必要な部分だけマスターして使っていたのですけど改めてマニュアルと照らし合わせながら一つ一つ検証していると、「こんなに便利だったんだ!」と感動の嵐なのであります。
 今日は仕事の隙間は、ほとんどこの作業に費やしています。

 以前に腰痛から股関節痛にもなって動けない状態となり、仕方なく実家に帰省してきて家族に引率されて来院した患者さんです。
 今回は一週間前から風邪をひいて咳き込んでいるうちに腰痛が発生し、股関節も痛み始めてきたので以前のようになっては大変と大阪の勤務先から自ら帰省して来院されました。
 ところが脉状が明らかな沈で数。胸には熱がこもり顔も火照っていて、陽虚証での風邪ですから通常なら風邪の治療と腰痛の治療を分けるべきです。
 しかし、通院は困難なので時間を掛けてできる限り腰痛の治療も。本治法は陽経から大腸経の温溜に営気の手法のみで行いました。

 「にき鍼灸院」では、本治法と標治法の間に半時間ほどそのまま寝て休憩してもらっています。これはあちこちの古典に経絡は一日に五十周すると記されていますから、経絡が一周するには概ね半時間程度必要だという計算からです。
 この半時間で患者さん自らの自然治癒力が高まるだけでなく、眠たくなりかなりの方は睡眠状態になっておられます。治療側としても並行して他の治療が可能になるだけでなく、標治法が少なくできるのですからリスクも少なくなります。
 今日の午前中の患者さんもそうだったのですが、時々爆睡を通り越すほどの睡眠となり治療が終了してもまだ眠たさが抜けないということもありますけどね。

瀉法鍼とは?

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 先程のエントリーで瀉法鍼を膝蓋骨の周囲に打ち込むと書きましたけど、瀉法鍼とはおそらく私の周囲にしかもう存在していない用具です。いや、今使っている形態の物は私の周囲だけでしょう。
 発案されたのは皮内鍼の赤羽先生で、赤羽先生は皮内鍼が補法になると考えてその反対側に瀉法を加えればよりバランスが取れるということで、この用具を考案されたと思います。
 形状としては一寸の鍼管の中にかなり太いステンレスの鍼がわずかに突起が出る長さで治まっているというもので、刺鍼されませんがかなりの衝撃を与えることもできます。
 ということで、衝撃を与えることにより強制的に血を動かせる用具として使い続けています。同時に気が抜けてしまいますから、施術後にはローラー鍼で表面を撫でて、気をコーティングし直しています。

 半月板損傷の患者さんは、年間でいえば住人近くは来院されます。午前中にも年輩の男性が来院されていました。
 半月板損傷とはご存じのごとくで、膝蓋骨そのものが大腿四頭筋の中に浮遊している種子骨なのですけど、さらにその下側にクッションとして入っている軟骨である半月板に物理的な傷が発生しているものです。
 診断方法としては膝蓋骨を大きく手のひらで垂直に圧迫した時、膝蓋骨の下側(裏側)に痛みを感じるかどうかです。
 治療は本治法がそのほとんどの鍵を握っているのですけど、標治法としては瀉法鍼を膝蓋骨の周囲に打ち込みます。画像診断で真っ二つになっていたとしても、今まで治癒率100%の疾患です。

 思わず堅い話題を連続で登校してしまったので、臨床室の身近な話題も。
 昨日の発熱で節々が痛み登校できないという中学生ですが、たまたま弟と妹が小児鍼で来院したのでお母さんに様子を尋ねることができました。
 昨日は夜まで発熱は続いていたものの全くの平気であり、風邪の感染源である友人はまだしんどそうだったと笑っていたとか。今朝は解熱して元気に飛び出していったそうです。果たして劇のできばえは?

 前回のエントリーの最後で「それは逆の健康被害のなにものでもないでしょう」と書いたのですが、iPS細胞が個人別に大量かつ速効で精算されるようになったならそれは医療の世界ではなく単なるテクノロジーの世界となってしまいます。
 漢方では生老病死と表現されているように、この世に生を受けてから年齢とともに色々と症状はありながらも次の世代へと命をつないでいく、それこそが生命体としての自然の姿であると説かれています。
 自然な姿をぶちこわしては、自ら種族の存続を危うくさせてしまうでしょう。漢方医学は、そのようなことを決して臨んではいません。
 追加した「適切な手法の時間について」のビデオの中でも離していますけど、客観的な評価ができる方法により手法の適否と長さについて修練できる方法は開発できましたが、修得は研修会に参加し事故修練を繰り返さねばなりません。医療関係者は鍛錬を怠るな!です。

 深夜なのですがこういう時間帯でないと子供に邪魔されてしまうので、どうしても研修会で必要なメーリングリスト設置に関してマニュアルを読んでいました。ちょっと休憩にニュースを読んでいたなら、表記の記事が目に止まりました。
 iPS細胞は最近の報道でご存じのように、あらゆる組織へ変化させられる万能細胞のことです。今までその増殖にはDNAをウィルスに運ばせていたらしいのですが、これをRNAに運ばせることにより遺伝子が傷つくリスクがなくなり癌の心配もなくなるとのことです。
 画期的な技術なのでしょうけど、本当にその方向の研究だけでいいのでしょうか?例えば「虫歯になったから抜いて新しい歯を生えさせよう」などとなったなら、これ以上はない根本的治療家も知れませんけど歯を大切にする人はいなくなってしまいます。
 大量生産で大量にゴミを排出する経済構造を作ってしまったのですけど、その大量にでてくるゴミに悩まされていますよね。大量に頻繁に臓器を入れ替えることにでもなったなら、それは逆の健康被害の何ものでもないでしょう。

発熱の中学生

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 昨日の夕方から風邪症状が出てきて、夜には発熱していて今朝からは節々が痛くてとても登校ができないという中学の男子生徒です。
 明日が文化祭であり、劇では出番は少ないもののとても重要な役があるということでどうしてもこれから最後の仕上げに学校へ行きたいということですから、朝の予約時間の前に臨時で診察をしました。
 こんな時に鍼灸治療を頼りにしてくれていること、とても嬉しいですね。もちろん元気に学校へむかいました。

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