全包括的(ホリスティック)な健康感の為に

何故、

  鍼は効くのか?

  当院を訪れておられる患者様の中にも、素朴に「何故、鍼は効くのだろう」と疑問に思っておられる方が大勢おられるでしょう。その都度ご説明はしているのですが、なかなか直接的な理論ではないので「この際パンフレットにしてくれ!」というご要望にお答えいたします。

 

その前に、何故に病気は存在する?

  一貫した主張として「病気は必要だから存在する」と考えています。例えば膝が痛い・腰が痛い・お腹の具合がよくないなど症状は様々ですが、普通は調子の悪い部分はできるだけ使わないようにします。つまり、使用して欲しくないから身体が信号を出していると考えるのです。確かに痛みや症状があると不都合ではありますが、ご自分の身体ですよ!病気とは自らの『人体』というシステムからの警告反応なのです。だから、むしろ感謝すべきなのです。

  具合が悪いのを押して使うとどんなことになるのか想像がつくと思います。 放ってても自力で回復するものはせいぜい発症から2週間までのもので、それ以降は絶対に自力では回復する見込みはありません。速やかに専門家の診察を受けるべきです。

 

鍼灸医学は非科学的か?

  鍼灸治療を受けたことのない人が潜入観念として抱くのが「鍼は痛い」ということです。これは皆様がすでに体験済みのことで決して苦痛はありません。

  次には必ずと言って「東洋医学は神秘的で魅力だが非科学的だから・・・」という非難です。でも、西洋医学に代表される一般に病院などで行わる医学が科学的なのでしょうか?確かに検査は重要です(是非受けて下さい)。でも、検査によって客観的データが得られるから、それが科学的なのでしょうか?

  そもそも科学とは理解が出来ないことを理解出来るようにする学問のことで此の世の全てが理解できるなら科学なんて学問は不必要なはずです。さらに、今分かっている現象が山の頂上だとどうして言い切れるのか、もしかすると氷山の一角に過ぎず将来は全く違う理解になるかも知れません。

  余り比較をするのは好きではありませんが、東洋医学(哲学)は人間を小宇宙として扱い全体性を重視しますから全ての現象を説明できます。しかし、西洋医学は人間を物質として扱い変化を重視しますから説明のつかない現象が多く、特に『命』が証明できないので、むしろ非科学的ではないでしょうか?

 

病気は治らなければ話にならない

  科学的か非科学的かは別として、どうして鍼灸が効くのか・・・・?これを正確に理解するためには、本来は陰陽論・五行論・臓象論・経絡などなど東洋哲学の理解が必要です。これでは何冊もの本が必要なので「エネルギーの流れの調整」をしているのだとまず単純に思ってください。

  病気が治るのはどんな医学に於ても絶対に【自然治癒力】しかありません。仮に手術を受けたとしても結局は縫ってもらった個所が自分で着かなければ最終的に治ったことにはならないのがいい例です。自然治癒力はその人の生きている力そのものです。薬が治してくれるというのは間違いですね。

  すると病気になってしまったということは自然治癒力が低下していたということです。いかなる方法でも【自然治癒力】そのものを外から与えてやることは不可能です。そこで東洋医学は「エネルギーの流れの調整」をしてやれば自然治癒力が活性化され、病気は治るのだと発想しています。(気の調整です)

  このような考え方であれば、別に鍼は刺さなくても効くことになります。実際に当院では実行しています(広い意味での気功法ですね)。時々は深く入れることもありますが、それはたまたまエネルギーの調整をすべき部分が深いからで、特に鍼を感じたからとか鍼数が多いからなんて違いはありません。

  とにかく病気が治らないと話にならないのです。より早く正確に診察・診断をするために脉診があり、治療は手足の遠隔部から始まるのです。

        TRADITIONAL JAPANESE MEDICAL

        脉診流 にき鍼灸院

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