脉診流漢方はり治療は

全身(全心)調整

  前ページのVDT症候群のように、検査には出ない・病気でもない、かと言って症状は出て困っているという、「全身(全心)症状」を訴える人が、情報化社会の進む中で増えています。

  具体的な例と治療経過で説明致しましょう。

 

  患者は20代半ばの営業担当サラリーマン。体格は割合とガッチリして学生時代にはスポーツもやっていた。入社後営業に回され、ノルマをこなすのに必死で、家へも決まった時間に帰れない不規則な生活へと急激に変わった。そのうちに風邪をひきやすくなり、ちょっとした事で動悸がして手足にベットリ汗をかくようになり、脅迫感さえ感じることもあるようになった。医者に診てもらったところ検査では異常がなく、「自律神経失調症だから薬が出せない」と言われ、知人の勧めで来院。

  ベッドに上がっても鍼に対する不安からか、少し興奮気味で脈拍も速く手足は汗塗れとなっていた。ところが当院の「脉診流漢方はり治療」は、手足に軽く施術するだけの痛くない治療と判るや、興奮も冷めて気持ち良くなり、治療が終わる頃にはすっかりリラックスして、汗も脈拍も落ち着いていた。

  治療は最初の3週間は週に2回づつ、その後週に1回のペースで数回する頃にはすっかり健康を取り戻し、健康管理のため定期的に来院するようになった。

 

  このように脉診流漢方はり治療は、痛くない治療であると共に、「全ての病症は経絡の変動によって起こる」と考えていますから、精神活動も経絡の司りとして、古代中国では鍼灸の対象であったのです。事実医療の始まりはシャーマン(祈祷士)の役目だったことからも、それらが想像されます。

  全身(全心)症状は鍼でないと治らないと断言しても差し支えない  でしょう。若い方も「鍼は・・・」と体裁を気にすることなく、来るべき環境の不良化に対しても立ち向かっていける社会人としての健康管理に、是非脉診流漢方はり治療をお役立てください。



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