“ていしん”について

 

 『はりは痛くありません』と鍼灸治療の宣伝文句には必ず出てきていますけど、「実際に受けたら痛かった」という事実がありますし「身体へ刺されるのはやはり怖い」というのもあるでしょう。

しかし、当院で用いている“ていしん”という道具は元々から刺さらない鍼です。「二木式ていしん」という院長の名前が付けられたオリジナルデザインのものを主に用いています。写真は手のひらに乗せているところです。

 

 

 

鍼は刺す道具とは限らない

 農耕作業を始める前は狩猟生活をしていた我々の祖先ですけど、ケガをすることも多く患部に手を当てて早く治れと祈ったことでしょう。だから「手当て」といいます。そのうち歯が痛むなどが手や足のどこか離れた場所を押さえていたなら治ったという偶然の発見があり、ツボ療法が始まりました。その延長が、当院で行っている経絡を駆使しての治療です。

 そしてツボ療法をもっと効率的に行えるようにはできないかと考えられた道具が、鍼やお灸なのです。鍼やお灸のためにツボがあるのではなく、ツボのために鍼やお灸があります。そして前述のように押さえただけでの効果があったのですから、鍼やお灸は強い刺激を目的としていなかったのです。実際に最後まで焼き切るタイプのお灸は日本だけのものですし、安産灸意外ではほとんど用いていません。

 そして鍼も、細かな道具が作れるようになってから身体へ刺すタイプのものが出てきたのであって、元々は刺さらない道具として作られていました。ですから“ていしん”は、古代の人たちの知恵を最も生かせる道具だとも言えます。

 

 

どうして刺さらないのに、治療ができる?

 「気」というものが何度もブームになり、耳にされたことがあると思います。そして日本人は「気」のことを、実はよく知っています。「天気がいい」「活気がある」「殺気を感じる」など、生活の中で感じています。電気というのも目には見えないものの、エネルギーの一種ということで気という文字が入っています。この「気」を操作するのに最も適した道具だと考えているのが“ていしん”なのです。

 「気持ちがいい」とか「気分が良くなる」というように、気の流れがよくなれば身体の状態もよくなります。それが当院の治療法です。では「気」の正体ですけど、これはまだ何とも言葉ではうまく説明ができません。しかし、スタッフ一同で気持ちを込めて患者さんの健康回復を願っている、それが治療の原動力だと思っていただければいいのではないでしょうか?

 

 “ていしん”は、刺さらないのですから、100%痛くありません。どんな名人がやっても刺さる鍼であれば、100%痛みがないという保証はないのですけど、刺さらないのですから痛くしようがありません。しかも、衛生面でもパーフェクトです。ちょっと大げさですが、手のひらとお腹へ押し当てた写真です、ほら刺さりません。

 

      なお、このパンフレットは他の方へ治療を薦めてあげようとしたのに「イメージだけで拒否をされるので悔しい」と訴えられたことをきっかけに製作しました。健康は、まずあなたの気持ちからです。

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