本部および『漢方鍼医』発表原稿の閲覧ページへ、ようこそ

 このページは、管理人が本部での講義および学会誌『漢方鍼医』で発表している原稿を掲載しています(一部未掲載を含む)。罫線でジャンルを区切ってあります。なお、滋賀漢方鍼医会での発表については 滋賀漢方鍼医会での講義録閲覧ページ で分離して公開しています。 本部および『漢方鍼医』発表原稿のワードファイルページへジャンプします

入門・養成講座での講義録

肝実の理論、その病症と治療(2005年9月11日)
本部入門講座において、陰実証(肝実)について臨床へとつながる講義をという要請により行ったものです。難経七十五難型の肺虚肝実証だけでなく、脾虚肝実証についても解説しています。また程度による治療法の変化についても、解説しています。

顔面部、頚肩部の治療(2006年7月9日)
第一期の本部臨床家養成講座で行った講義です。慢性の肩こりには頸椎ヘルニアが必ず存在していることを説明しています。

感冒、カゼ症候群の治療(2006年12月4日)
第一期の本部臨床家養成講座において、四大病型の特に陽虚証の風邪について力を入れて講義しました。喘息についても解説しています。

入門講座『奇経治療』について 2006年3月12日
本部の初版基礎テキストで補助療法を執筆した関係から、補助療法の中でも一番範囲が広く臨床現場での話も必要ということから講演依頼があり行ったものです。理論面は網羅しています。

誤治調整 −− よい脉悪い脉(2007年12月9日)
第一期の本部臨床家養成講座において、誤治の種類を分類し具体例を交えながら講演したものです。「漢方鍼医」では収録されなかったフルバージョンでの掲載です。

「脉診の実際−1」 2009年5月10日
第二期の臨床家養成講座において、脉診のことをまとめて話しました。私が言葉にできるようになった不問診の脉状にも触れています。なお、後日の注意書きを付加し内容を補ってあります。



夏期研および本部での講義録

《第十五回漢方鍼医会夏期学術研修会》 証決定への手順(2008年8月24日)
第15回漢方鍼医会夏期学術研修会滋賀大会において、実行委員長としての基調講義を収録したものです。例え話を交えながら、目的意識を持ってそれぞれのレベルで「証決定への手順」を組み立てることを話しました。

《第20回漢方鍼医会夏期学術研修会》 「臨床における良い脈とは?」(2014年8月25日)
第20回夏季研滋賀大会において、二日目のパネルディスカッションに出演したときの発表原稿です。「いい脉」とは?「胃の気脉」とは?そして脉診による不問診についても踏み込んでいます。会場で発言しきれなかった質問についても、全て収録してあります。

本部研究部「難経九難を踏まえ、本治法選経・選穴の一考察」 2016年7月10日
漢方鍼医会も20周年を超えて、治療法が気血津液論(生気論)だけでなく邪正論(邪気論)へも広がりつつある中、五邪論へとシフトしてくるまでをそれまでの変化も踏まえつつ発表をしました。邪専用ていしんを用いることで五邪論の臨床はさらなる効果を発揮します。その他に四大病型や体位による標治法の考察も含めています。

本部研究部「難経八十難から考える手法時間について」 2018年5月6日
前年の「難経九難を踏まえ、本治法選経・選穴の一考察」の延長で、適切な手法時間の考え方と収斂法を兼ねた実験についてビデオを交えて話しました。臨床的自然体があり残り三本の指で余計な重さがかからず、そして適切な時間でなければいい手法になりません。適切な時間の長さについて考えている人が少ないのが、現状です。

本部研究部「治療パターンを整理する- 時邪を応用した切り分けツールの提案」 2018年5月13日
漢方鍼医会に気血津液論(生気論)だけでなく邪正論(邪気論)の治療パターンが加わって数年経過しましたけど、結果は胃の気を増やして自然治癒力を向上させることであっても、どちらの切り口から考えればいいのかが悩みどころです。さらに季節ごとの時邪による影響も治療へ考慮するように進化している中で、真っ先に時邪を払ってしまえば生気論と邪気論のどちらを考えればいいのかを切り分けツールとして応用できることを発見しました。治療パターンの整理も含めて発表しています。

本部研究部「治療パターンを整理する- 時邪を応用した切り分けツールの提案2」 2019年12月8日
「季節の治療」が漢方鍼医会で掲げられたものの具体像が今ひとつ示されてこなかったものを、独創を含んでいますが整理しました。そして切り分けツールとしても応用することで治療がスピーディーにバラエティ豊かにこなせる治験例を多数話しました。

本部研究部「時邪を応用した切り分けツールの活用」、その3とコロナ時代の治療に思うこと 2021年09月12日
前半は新型コロナのパンデミックから一年半、その間に発生してきた病態変化についてをまとめています。後半は時邪を応用した切り分けツールの第3段で、五気での季節の中の漢方はり治療も切り分けられることを発見しました。それぞれに治験例を多く収録してあります。

本部研究部「滋賀夏期研へ向けて、ナソの臨床実践1」 2022年3月13に血
ナソ治療というのは、頸肩腕症候群へのアプローチ方法から出てきているものなのですが、不思議なことに欠盆に着目するという以外は定型的なやり方や手法というものがありませんでした。けれど時代的なことも含めて改良を重ねたところ、とても簡単な手法で本治法をバックアップできる位置づけにできました。具体的なビデオへのリンクもあります。

症例発表とディスカッション
第四回夏季学術研修会において発表したものです。なお、後半の山本政夫先生の発表分は『漢方鍼医』でご覧ください。

病理と脈証
第七回夏期研において出演したシンポジウムの原稿です。なおシンポジウムの全文は『漢方鍼医』でご覧になれます。

小児鍼について
漢方鍼医会ではあまり小児鍼には触れられてこなかったので、研修部において立候補して発表させてもらいました。それぞれでは臨床されているのですが、スタンダードを作り上げるべくこれ以後にも取り組ませてもらっています。

心身一如の医学を目指して
第四回学術総会で発表した原稿です。鍼灸治療にも心理学の知識は必要ということで、独学で学んだものをまとめました。トランスパーソナル心理学まで踏み込んでいます。

末期の大腸癌へのアプローチ
ある患者さんの治療を、学術総会で発表させて頂きました。結果は衝撃的であり残念でしたが、その貴重なる体験は他の患者さんのために今も生かされています。

「取穴法の研究」(2002年4月14日)
2002年の第九回学術総会において、『経絡治療の臨床研究 やさしい解説と実践取穴法』の出版を機会にPRを兼ねて発表したものです。
研究は、当時のものとしてお読みください。その後に本部の20周年記念事業として「取穴書」が発行されるきっかけになっています。

腹診点方式の理論考察
当時「腹診点方式」と呼んでいたパターン認識による特殊な腹診に対して、背景とその時点での説明を講演したものです。


研究・投稿原稿

証の考え方について
「漢方鍼医」創刊号で、臨床追試を開始したばかりの難経七十五難型についてまとめたものです。まだまだ経験が浅い中で急いでまとめたものですが、それだけに当時の暗中模索の様子が分かっていただけると思います。

陰実証について
「漢方鍼医」第三号にて、難経七十五難型を追試して一年経過した報告です。実が存在できるかも知れないパターンを組み合わせると陰実証とは肝実のことであり、脾虚肝実証と肺虚肝実証の臨床追試をしています。

陰実証の研究
「漢方鍼医」第六号で、陰実証の臨床と治療パターンを報告しています。パターン認識による腹診点方式や足三里穴を用いた脾虚肝実証の治療など「当時のもの」も含まれていますが、研究の足跡ですね。

論考「ていしん)を臨床追試して 2004年1月12日
管理人が最初に「ていしん」に関して発表した原稿です。その後に加筆修正してあり、森本式ていしんをヒントに二木式ていしんを開発した原点となる論考です。

わくわく鍼灸院
外来講師による経営講座に対する受講感想です。「わくわく理論」って何だろう?

脳死移植と鍼灸医学に思う
日本初の脳死からの臓器移植に際して、感想を求められたので書いた文書です。架空座談会を展開して脳死の是非を意見させています。



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