第15回漢方鍼医会夏期学術研修会滋賀大会の報告(その2)

基調講義をしている実行委員長

裏話その1、ホテルから突然のキャンセル

 二年前に大津駅からバスですぐ到着できる施設ということで初めて下見をした時に「都会と違うこの条件で果たして実施できるのか」と途方に暮れたのでしたが、予算や条件面から一番無難だろうというホテルと交渉しました。最初はぶっきらぼうだった担当者もしっかりした組織運営と研修趣旨に賛同し、途中からはアイスコーヒーまでサービスしてくれたのです。
 夏休みは団体利用が多いとの説明はありましたが、「先に予約を入れれば問題はない」という話だったので希望日程が定まった段階で実施の可否について連絡しました。ところが待てど暮らせど回答がありません。電話をしても担当者不在のままですし、メールを送っても受け取りの通知もなし。何度目窩の電話で業を煮やして「どういう運営をしてるンや!」と噛みついたなら、なんと会議に掛けられることもなく握りつぶされていたのでありました。後はお決まりのパターンでもみ消すような断られ方をして、それでおしまい。大会はリゾートホテルに大人数を集めて成功できたから結果オーライでしたけどね。 ブログより「夏期学術研修会の本格的準備が始まる」

裏話その2、合宿会場から探さねば・・・

メイン会場を後ろ側から写した写真  本番会場は確保できたのですが、次は講師合宿の会場探しをせねばなりませんでした。それまでは都心としては格安の本部例会会場と同じ施設が利用できていたのに強制移転させられた直後であり、新しい本部例会会場で宿泊まですると経費が三倍にも膨れあがってしまいます。それでなくてもリゾートホテルを使うことに弾みでなってしまいましたから、節約は絶対条件です。
 土地勘がないので東京の連中に施設探しを頼むのですけど、対岸の火事を眺めるみたいに誰も動こうとしてくれません。むしろ地方会員の方が持っている情報を提供してくれます。これも急転直下で本部例会での何気ない一言から立地条件も料金も申し分のない施設が見つかったのですけど、あの苦労と心労は忘れ去られて合宿会場として定着するのでしょうね。涙・涙の会場探しだったのに・・・。 ブログより「第一回講師合宿を終えて」
 裏話その3となるのですが、その合宿会場ですけど事前交渉は良好で二回も利用のための確認をしておいたのに、本申し込みの段階になって電話の向こうから拒否の言葉。「昨日も利用確認をしているのだから今さら困る」と一回目の許可をぶん取ったという感じでした。一回目の利用が済んで「実績がある」と二回目の予約がやっとできたという綱渡りのおまけ付き。

裏話その4、あれれ横断幕がないぞ!

プロジェクターを使って実技シンポジウム  これこそ「今だから書ける話」ですが、メイン会場に大会横断幕の用意がないことを指摘されます。当日になってそんなこと分かっても、もうどうしようもありません。「明日のビデオプロジェクターをぶら下げる位置が通常と違うので今回は横断幕を掲げられなかったんです」と、どの口が咄嗟にそんな言葉を出してきたのでしょうね。信じた方も信じた方ですし・・・。

 裏話はまだまだあります。ティータイムは宿泊人数分だけがパック料金に含まれていたので「今回はコーヒーのお代わりなしです」と宣言してあったのに、後日に会計票を見たなら好きなだけみんな飲みまくってくれていました。飲むといえば懇親会後の二次会ですが、通降の激しい湖岸道路沿いのコンビニで買い物をしてもらうのは気の毒ですし、コンビニも対応できるか分からないので経費に余裕もできましたから実行委員会で事前調達しておくという大盤振る舞い。お菓子やジュースはもちろん冷酒も含めるとその量にホテルは腰を抜かす寸前だったそうですが、缶ビール十箱のうち、七箱飲んでしまい閉会式後にまた配り、一箱はホテル担当者へプレゼント。関西人でないと、できない発想でしたね。
 懇親会で使った「ひこにゃん」のかぶり物ですけど、ホテルは廃棄してくれると申し出てくれたのに愛着がわいてしまい一週間後に自動車で取りに行きました。そして極めつけは ブログより「点字と点字プリンタのレンタル」 でも詳述してありますし、PRの最終兵器として「点字資料も即座に打ち出して提供します」と大々的に宣伝した点字プリンタが動かずじまいだったことでしょう。これは恥ずかしいというより、悔しい結果でしたね。


 しかし、学術研修会なのですから本当の裏話は学術にあります。 次のページでは 今後の資料としても活用できるように発想から実現に至るまで様々な角度からまとめました。

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