基調講義『証決定への手順』 2008年8月24日
実行委員長として、基調講義を担当させて頂きました。原始時代にまずツボが発見されてから経絡の存在を知ることとなり、経絡を効率的に運用するために考案された道具が鍼灸であるという確認。そして鍼灸術を施すために証決定をするわけですが、初心者は初心者なりに熟達者は熟達者の領域で各自の手順を認識しておくことが要点ではないかと話させて頂きました。 第15回夏期学術研修会を無事に終えられて 2008年9月1日 メルマガ「月刊漢方鍼医」へ、終了直後に投稿した感想です。文字数がやや多くなってしまったので、幻のフルバージョンです。上記の基調講義が自分なりにどのような手応えであったかなども、書き添えてあります。 夏期研実技編(その1) 研修マニュアルの誕生まで 2008年9月20日 開催へこぎ着けるには、一年前の第14回大会から副実行委員長として参画をしていました。その時に詳細な指導マニュアルは執筆したのですけど批判も相当に受けて、それらが布石となり「証決定への手順」へとつながってきました。 夏期研実技編(その2) 菽法の高さから脉診の基準を整える 2008年9月29日 「脉診三十年」などと陰口を耳にしますが、これは指導方法もそうですが脉診に対する基準線というものがないために修得を困難にさせていると思われます。しかし、難経には菽法というものがちゃんと提示されており、まず菽法の高さから脉診の基準を整えることは可能だと実践しています。 |
夏期研実技編(その3) 実践的手法修練が採用されるまで 2008年10月10日
お医者さんにも診察・診断能力に加えて手術の「腕」というものがありますけど、外科的な素質に薄い先生は内科などへ住み分けることができます。しかし、鍼灸師には診察・診断能力以外に「腕」が不可欠です。世間一般で鍼灸というものが信用されない要因の一つは「腕」の不確かさだと考えるのですけど、自画自賛にはなりますが画期的な客観的修練法を開発しました。鍼灸師は、必読です!! 夏期研実技編(その4) 手を回しながらの腹診で病理産物の把握を 2008年10月25日 第15回でも積み残したことが、やはりあります。それは病理産物を客観的に把握する触診法の完成であり、把握できた病理産物と病理をどのようにつなげるかということでした。「導入へ向けて研究は取り組んだんだけど」という報告ですが、必ずや今後に役立つと信じています。 夏期研実技編(その5、最終回) 軽擦と「証決定への手順」 2008年11月7日 病理考察に基づいた証決定を行うことが漢方鍼医会の最大の特徴であり目的なのですが、病理考察はあくまでも仮説であり治療が成功して実証されてこそ初めて正当化されるものです。病理考察が正しいものかどうかを確認するために、軽擦をまず行うことが実技では重要であり「証決定への手順」を確立するためにも不可欠な手段です。 その世界のイチローに誰でも近づける 2009年9月17日 基調講義の中でエピソードとして取り上げたイチロー選手のことについて、「努力」と「プレイングマネージャーを意識して使い分けることの続きを執筆しました。ゲームとは違う人生であり鍼灸治療なのですから、プレイングマネージャーとしての意識が大切です。 |