水泳競技の紹介

プールの写真   競技中のプール写真

 水泳競技の紹介をします。管理人の本来の専門競技は水泳であり、このコーナー冒頭に出してあるジャパンパラリンピックのメダルは水泳競技で得たものです。
 しかし、しかしです。元々視覚障害者が作成しているページの上に、静止画で水泳競技を開設するというのはこんなにも困難なことだとは思いませんでした。現場であれば特徴的な動きは見えますし音を聞いているだけでも泳ぎはそれなりにわかります。けれど文字を通して水の中のドラマが果たしてどこまで伝わるのか/?
 とにかく、もう少し読み進めてみてください。

もうすぐターンの写真

 二十世紀前半に戦争や事故などで脊髄損傷となった人の平均余命は二年といわれていました。これは車いすに座り続けるために起こしてしまう腎臓障害のためであります。そこで最も危険が少ないだろうと思われる水泳によって循環の改善が図れないかと取り組ま せてみたところが、見事に余命が伸びただけでなく 「生きる喜びと希望」 という、極当たり前のものが取り戻せたのです。
 そして、グッドマン博士の 「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」 という有名な言葉につながるのです。

 ということで、視覚障害者や聴覚障害者などはそれなりの工夫でスポーツをしていましたが、パラリンピックにつながる「障害者スポーツ」としての原点は水泳だと言えます。

 上の写真は管理人が合図棒によってターンの合図をしてもらっている写真なのですが、それぞれの競技ごとにクラス分けが違いますが水泳では視覚障害と肢体不自由の大きく二部門がまず区別されます。
 視覚障害はB1,B2,B3クラスで、B1は全盲であり真っ黒に塗りつぶしたゴーグル(水中めがね)の着用が義務づけられます。B2は視力0.03以下もしくは視野5度合以内で、このクラスまでが合図棒によるターンの合図が認められますが、声によるコーチングは反則であり即失格となります。B3は視力0.1未満もしくは視野20度合以内です。視力は矯正を含めた両眼の総和で計算します。

水中スタート直前の写真  肢体不自由は上肢障害や車いす使用などという解剖的な分類ではなく、身体機能の総合評価でS1からS10までの十段階のクラス分けになります。つまり、上肢障害と下肢障害が同じレースになることなど珍しくないのです。しかし、平泳ぎでは下肢障害の程度で差が生じるためSBとしてクラス分けの変わる選手も出てきます。さらに個人メドレーはSとSBの計算式から求められるSMでクラス分けされます。

 聴覚障害者にはクラス分けはありません。知的障害者についても、基本的にはクラス分けはありません。

 水泳は健常者が行っているそれに最も近く、障害者自身も最も自由に行える競技ではないかと管理人は感じています。視覚障害者であってもロープがありますから自分のコースから逸脱することなく一人で泳げますし、スピードレースでなければターンの合図も特には必要ありません。クイックターンの練習をしていて壁に届かないスカや、逆に壁にキスをしてしまったりとアクシデント続発ですけどね(笑い)。片手の手首しか動かないのに浮き具を使って泳ぐ人や、片足がないのに健常者の大会でも優秀な成績を出してしまう選手など、水に入れば人類皆兄弟です!!
 そういえばマスターズ大会では特別なクラス分けがなく健常者と一緒に競技して、もちろん年齢別ではありましたが滋賀県の県大会で一位になり商品をもらった経験もあります。


 では、大会報告やエッセイもご覧ください。

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